Grok Botの仕組みと中小企業での活用を解説するサムネイル

Grok Botとは?使い方・料金・X上の@grokとの違いまで完全解説【2026年8月最新】

Grok Bot(グロック・ボット)を一言でいうと、「答えを返すAI」から一歩進んで、クラウド上のコンピューターで実際の仕事を進めるAIチームです。

2026年8月11日にSpaceXAI(xAI)が発表したベータ版のサービスで、ユーザーが使っているアプリやWebサービスにサインインし、複数の手順を進め、承認が必要な場面だけ人間に確認を求めます。公式には、仕事を任せられる「AI teammates(AIのチームメイト)」として紹介されています。

ここで、ひとつ大事な交通整理をしておきましょう。

「grok bot」と検索する方の中には、X(旧Twitter)の投稿や返信で見かける「@grok」を探している方も少なくありません。

「X上の@grokは無料で使えるの?」

「Grok Botと@grokは同じもの?」

「便利そうだけれど、会社のデータをAIに渡して大丈夫?」

この記事は、そんな疑問を持つ中小企業の経営者・現場リーダーに向けた解説です。Grok Botの仕組みと料金、X上のGrokの使い方、業務での活用方法、セキュリティ上の注意点まで、導入を判断するための材料をまとめました。

※本記事の製品仕様・料金・提供状況は、2026年8月24日にSpaceXAI公式サイト、xAI公式ドキュメント、Xヘルプセンター、Cursor公式ヘルプ等を確認して作成しています。AI製品は短期間で仕様が変わるため、契約や導入の際は必ず最新の公式情報もご確認ください。

Contents

Grok Botとは?チャットAIと何が違うのか

Grok Botは、SpaceXAIが2026年8月11日に発表した、ベータ版のAIエージェントです。デスクトップアプリ(macOS・Windows)とiPhoneアプリから利用でき、対象プランやアカウントの条件は公式ページで順次案内されています。法人・エンタープライズ向けは展開中で、組織によっては問い合わせや待機リストへの登録が入口になります。

通常のチャットAIとの違いを、たとえ話で考えてみましょう。

チャット型AIは、優秀な「相談相手」です。質問をすれば文章やアイデアを返してくれますが、メールを送信したり、CRMを更新したり、社内ツールにデータを登録したりする最後の作業は、人間が担当することが多いでしょう。

Grok Botは、「クラウド上に仕事用の席を持つスタッフ」に近い存在です。Botは、ユーザーに割り当てられたクラウドコンピューターで、アプリやWebサイトをブラウザーから操作します。APIやMCPの連携が用意されていないサービスでも、人間が画面を操作するように仕事を進められる点が特徴です。

自分のパソコンを閉じていてもクラウド側で処理を続けられるため、夜間の調査、朝までの下書き作成、定期的な確認などに向いています。ただし「人間の判断が不要になる」という意味ではありません。送信・公開・購入・削除などの影響が大きい操作は、承認を求めるルールを設定して使うのが基本です。

もうひとつの特徴が、複数のBotをチームのように動かせることです。

調査担当、営業担当、経費担当、採用担当など、役割ごとにBotを作り、Bot同士でメッセージをやり取りしたり、同じスレッドで仕事を引き継いだりできます。SpaceXAIの公式発表では、営業アウトバウンド、マーケティング、オフィス業務、バグ修正などで社内利用が広がったことが紹介されています。

なお、すべてのBotが個別に隔離されたコンピューターを持つわけではありません。同じユーザーのBotは、ユーザーに割り当てられた共有クラウドコンピューターを使います。この点は、後述するセキュリティの章で必ず押さえておきたいポイントです。

Xでよく見る「@grok」とGrok Botは同じもの?

結論から言うと、別のサービスです。ただし、どちらもGrokのサービス群に属するため、混同されやすいのは自然なことです。

X上のGrokは、Xに組み込まれたAIアシスタントです。投稿の内容について尋ねたり、X上の公開投稿やWebを検索させたり、画像や話題を要約させたりできます。Xの投稿画面やGrokのチャット画面から使う、情報収集・対話中心のサービスです。

一方のGrok Botは、専用アプリから使う業務エージェントです。クラウドコンピューターでサービスにサインインし、複数の手順を実行して、実際の仕事の成果物をツール上に残します。

役割で整理すると、X上のGrokは「Xの中の案内係」、Grok Botは「クラウドで働く実務スタッフ」です。投稿の背景を調べたり、話題を確認したりするならX上のGrok、業務ツールをまたいで作業を進めたいならGrok Bot、と考えると分かりやすいでしょう。

X上の@grokとGrok Botの役割の違いを示す比較図
X上のGrokは情報収集、Grok Botはクラウド上で業務を実行する

X上のGrokは無料?GrokチャットとAsk Grokの利用条件

「無料で使えるか」は、どの入口を使うかで分かれます。2026年8月24日時点で、xAI公式料金ページにはGrokチャットのFreeプランが月0ドルと表示され、リアルタイムWeb検索とX検索も無料枠に含まれています。ただし、無料枠には利用上限があり、対象機能や上限は時期・アカウント・地域によって変わる場合があります。

一方、Xの投稿内で@grokを呼び出すAsk Grokは、チャット版Grokとは利用条件が異なります。2026年3月には、無料アカウントに対してPremium・Premium+限定の案内が表示されたことが確認されています。利用条件は変更される可能性があるため、利用時はX上に表示される最新の条件を確認してください。

業務で使う前に、注意点を3つお伝えします。

第一に、公開投稿への返信は、通常、その投稿の公開範囲に従って表示されます。公開アカウントで取引先名や社内事情を含む質問をすれば、第三者から見られる可能性があります。人に見られたくない相談は、公開リプライではなく、Grokの個別チャット画面を使うようにしましょう。

第二に、Grokは必要に応じて、X上の公開ポストとWebをリアルタイム検索できます。非公開アカウントの投稿や、社内だけで共有している情報を、公開投稿のGrokに読ませられると考えてはいけません。

第三に、回答は間違えることがあります。引用された投稿やWebページの読み違い、古い情報、文脈の取り違えは起こり得ます。重要な判断では、Grokの回答を結論にせず、回答に表示された出典や一次情報そのものを確認してください。

Xの投稿はGrokの学習に使われる?オフにする方法

Xのヘルプセンターによると、Xは公開データに加えて、X上でのGrokとのやり取り、入力、結果を、xAIの生成AIモデルの訓練や微調整に利用することがあります。これは「X上のGrokで何を入力したか」も対象になり得るという意味です。

この利用は、Xの設定から拒否できます。現在のヘルプセンターが案内している手順は、次のとおりです。

・Xの「設定とプライバシー」を開く

・「プライバシーと安全」を開く

・「データ共有とカスタマイズ」から「Grokと第三者コラボレーター」を選ぶ

・「データ共有」の項目で、公開データやGrokとのやり取りを訓練・微調整に利用する設定を確認し、必要に応じてオフにする

直接設定画面を開く場合は、ログイン状態や画面仕様の変更に注意しながら、Xの公式設定ページから確認してください。設定をオフにしてもX上でGrokを使えるとXは説明していますが、フィードバックを送信した会話が別途利用される場合や、通常のサービス利用に関する扱いなど、例外・注意書きもあります。

また、アカウントを非公開にすると、公開投稿としてのデータ利用を抑えられるとXヘルプセンターは説明しています。ただし、会社の公式アカウントや業務で利用する社員アカウントでは、公開範囲とデータ共有設定を社内ルールとして確認しておくことをおすすめします。

X上のGrokを使う前に確認したい公開範囲とデータ共有設定
公開範囲とデータ共有・学習利用の設定を確認する

Grok Botの料金はいくら?どのプランで使える?

Grok Botには、単体の料金プランではなく、対象のSuperGrokまたはCursorのプランに含まれる形で提供されています。2026年8月24日時点で、公式のGrok Botページとドキュメントから確認できる対象は次のとおりです。

なお、対象プランを契約していなくても、1回限りの無料トライアルが提供されています。Cursor公式によると、トライアルは使用量クレジット方式で、7日間の利用期間も設定されています。消費量はメッセージ数ではなく、エージェントのステップ数やトークン数など実際の処理量に応じて変わるため、最初は小さなタスクから試しましょう。

・個人向け:SuperGrok Plus、SuperGrok Heavy

・Cursor個人向け:Cursor Pro+、Cursor Ultra

・Cursor Teams:Standard、Premium

・エンタープライズ:組織ごとに展開中。Cursorの担当窓口への確認が必要

公式のGrok Botページに表示されている米ドル月額は、Cursor Pro+が月60ドル、SuperGrok Plusが月100ドルです。Cursor Teamsは、月払いの場合、Standardが1ユーザーあたり月40ドル、Premiumが1ユーザーあたり月120ドルです。年払い相当ではStandardが月32ドル、Premiumが月96ドルです。Ultra、Heavy、Enterpriseの価格や契約条件は、公式ページや契約画面で最新情報をご確認ください。地域、税、契約形態、請求方法によって実際の金額は変わります。

なお、xAIの通常のSuperGrok(月30ドルの公式表示)には、Grok Botは含まれていません。Grok Botを使うためにSuperGrokを選ぶ場合は、PlusまたはHeavyが対象です。

Grok Botの対象プランを確認するためのイメージ図
SuperGrok Plus、Cursor Pro+、Cursor Teamsなど対象プランを確認する

注意したいのは、対象プランでも使い放題ではないことです。Grok Botには週次の利用枠が含まれ、使い切った後は、アカウントでオンデマンド利用を有効にしていれば追加利用を続けられます。Cursor側の説明では、利用量はメッセージ数だけでなく、エージェントのステップやトークンなど、実際の処理量に左右されます。

長いタスクや複雑なタスクは利用枠を大きく消費する可能性があります。導入前に「月額料金だけで無制限」と考えず、週次枠、追加利用、管理者によるオンデマンド設定を確認しましょう。

Grok Botの始め方。最初にやることは3つだけ

対象プランを契約している場合の流れは、次のとおりです。

1. 公式アプリを入れる

Grok Botの公式アクセスページから、デスクトップアプリをインストールします。公式ドキュメントでは、macOS(Appleシリコン・Intel)とWindows(x64・Arm64)が案内されています。iPhoneアプリにも対応しています。Linuxデスクトップ、Android、iPadは初期提供の対象外とされています。

2. Cursorアカウントでサインインする

Grok BotはCursorの認証とアカウント設定を使います。SuperGrokを連携する場合も、どのCursorアカウントに紐付けるかを確認してから進めてください。連携後に別アカウントへ簡単に移せるとは限らないため、会社で使う場合は個人アカウントと業務アカウントを混ぜないことが重要です。

3. 低リスクな仕事を最初に任せる

最初から銀行、基幹システム、本番環境に接続するのは避けましょう。まずは、公開情報の調査、手元の資料の整理、メールの下書き、テスト環境への入力など、失敗しても取り返しやすい仕事から始めます。

Botには、求人票を書くように役割を与えると分かりやすくなります。「何を達成するか」「どのサービスや資料を見るか」「してはいけないこと」「成果物の形式」「人間に確認を求めるタイミング」を具体的に書いてください。

Grok Botには、ユーザーの作業を見せて手順を覚えさせる「Teach a task」に近い使い方もあります。作業の流れを一度見せると、Botがルーティンとして保存し、次回以降に実行できる場合があります。ただし、保存された手順は必ず確認し、実際の業務で試してから定期実行に切り替えましょう。

中小企業の業務で、Grok Botに何が任せられるのか

Grok Botは、手順が決まっていて、複数の画面を行き来し、最後に人間が確認できる業務から試すのがおすすめです。

調査、下書き、人の承認で進めるGrok Botの業務フロー
調査から下書き作成までをAIに任せ、最後は人が承認する

営業:展示会後のフォロー準備

展示会の名刺リストや商談メモをもとに、会社情報を調査し、優先順位をつけ、担当者向けのメール下書きを作る仕事です。メールを自動送信させるのではなく、送信前に担当者が確認する形にします。

営業事務:CRMの更新

商談の文字起こしやメモをもとに、CRMの活動履歴を更新し、次回フォローの下書きを作ります。顧客情報の取り扱いがあるため、最初はテスト用アカウントや、権限を絞った環境から始めてください。

経理・総務:請求書処理の準備

Gmailなどに届いた請求書を見つけ、必要項目を整理し、経理担当が確認する一覧を作る使い方です。振込や支払いの確定までを無人で進めるのではなく、金額、支払先、期日を人間が確認してから次の処理に進めます。

採用・労務:入社準備の段取り

入社予定日や必要な備品を一覧化し、各担当への依頼文を下書きするなど、受け入れ準備の抜け漏れを減らせます。個人情報を扱うため、利用する資料と接続先を限定し、接続先サービス側のアクセスログも確認できる体制を整えましょう。Grok BotのBotアクション監査ビューは現時点では提供予定で、現在確認できる管理情報は支出・利用状況が中心です。

複数Bot:調査から提案書までの受け渡し

調査担当Botが情報を集め、文書担当Botが提案書の下書きにまとめ、統括役のBotが人間に確認を求める流れも考えられます。Bot同士が連携できても、最終的な品質判断や対外的な送信・公開は人間が担当する設計が安全です。

共通するコツは、最初から「全部自動化」しないことです。まず一つの業務を選び、入力、処理、確認、保存の流れを分解します。そのうえで、Botに任せる範囲と、人間が判断する範囲を決めてください。

セキュリティは大丈夫?公式ドキュメントが警告していること

会社のログイン情報や顧客データを扱う可能性があるため、「安全か危険か」の二択で考えず、使う範囲と止める条件を先に決めることが大切です。

重要操作は承認を必須にする

公式ドキュメントは、外部メールの送信、公開、購入・送金、削除・上書き、権限変更、本番環境の変更、法的条件への同意などを、明確な境界を設けて扱うよう案内しています。

承認画面では、操作内容や対象、入力値を確認できます。デスクトップでは「一度だけ許可」「拒否」「常に許可」に相当する選択肢があり、iPhoneにも承認・拒否の操作があります。

ここで重要なのは、承認はこれから実行する操作を止めるものであり、すでに完了した作業を巻き戻す機能ではないことです。Botには、最初から「公開せず下書きで止める」「外部送信前に必ず確認する」と指示しておきましょう。

Auto Reviewを過信しない

Auto Reviewでは、ツール呼び出しやコンピューター操作に対して、承認を要求するルールや、条件付きで許可するルールを設定できます。ただし、公式ドキュメントはAuto Reviewをモデルベースの仕組みとして説明し、広すぎる許可ルールを避け、最小権限や明示的な承認と組み合わせるよう案内しています。

「ブラウザーの操作はすべて許可」のような大きなルールは作らず、「テスト環境の特定サイトで読み取りだけ許可」のように対象と操作を絞りましょう。

パスワードや認証コードは自分で入力する

パスワード、パスキー、二要素認証コード、CAPTCHA、支払い確認などが必要なときは、Botからコンピューターの操作を引き取り、自分で入力します。公式ドキュメントでは、対応する安全な秘密情報リクエストに入力した値はマスクされ、会話履歴やモデルに表示されない設計も案内されています。

それでも、パスワードを通常のチャットやファイルに貼り付ける運用は避けてください。

Bot同士をセキュリティ境界にしない

同じユーザーのBotは、同じクラウドコンピューターを共有します。そこにあるファイル、ブラウザーのログイン状態、コマンドラインの認証情報は、Botの役割ごとに完全分離されるわけではありません。

そのため、「経理Botには銀行を見せるが、営業Botからは見せない」という境界を、Botの名前だけで実現することはできません。サービス側の権限分離、専用アカウント、不要になった接続の取り消し、作業後のサインアウトを組み合わせる必要があります。

データ保存と学習設定を確認する

Grok Botはクラウド上のコンピューターとデータ保存を前提にしており、Cursorの認証・データ設定を使います。公式ドキュメントでは、Legacy Privacy Modeには対応していないこと、学習利用の設定は適用されるCursorのアカウント・プライバシー設定に従うことが説明されています。

業務データを扱う前に、Cursorのプライバシー設定、契約条件、保持期間、管理者が確認できる範囲を確認してください。顧客情報、給与・健康情報、マイナンバーなどの機微情報は、必要性と保護策を検討できるまで入力対象から外すのが無難です。

Grok Botの承認、最小権限、認証情報、人の最終確認を示す図
承認、最小権限、認証情報の人入力、最終確認を組み合わせる

会社側で決めるべきルールは、次の3つです。

・接続してよいサービスと、接続してはいけないサービス

・送信・公開・購入・削除などで、必ず承認を求める操作

・Botの成果物を確認し、最終責任を負う担当者

要するに、「ベータ版の新しい同僚に、いきなり金庫の鍵を渡さない」ということです。

ClaudeやChatGPTなど、他のAIエージェントとどう選ぶ?

すでにClaudeやChatGPTなどを使っている会社では、「Grok Botに乗り換えるべきか」と考えるかもしれません。

2026年8月時点では、主要なAIサービスがファイル処理、ツール連携、エージェント実行などの機能を急速に広げています。機能の一覧は数か月で変わるため、「この機能があるから永久に優れている」という選び方はおすすめしません。

比較するときは、次の軸を自社に当てはめてください。

・仕事のデータはどこにあるか。Google Workspace、Microsoft 365、CRM、会計ソフトなど

・AIが使うのはクラウド上のコンピューターか、手元のローカル環境か

・既に契約しているサービスに、必要なエージェント機能が含まれているか

・承認、権限、監査、請求管理を、管理者がどこまで行えるか

・日本語のサポートや、自社の商習慣に合う事例があるか

Grok Botは、クラウド上のコンピューターでWebサービスを操作し、複数のBotを並列に動かせる点が特徴です。一方で、Cursorの認証・データ設定を使うため、会社で利用するならCursor側の管理と契約条件も確認対象になります。

大切なのは、ツールを決める前に、任せたい業務を整理しておくことです。入力資料、手順、確認ポイント、完成条件が整理されていれば、ツールを変更しても移行しやすくなります。

つまずきやすいポイントも、先にお伝えします

まず、ベータ版であることです。Grok Botは2026年8月11日に発表されたばかりで、対応プラン、アプリ、利用枠、管理機能が変わる可能性があります。記事で見た画面と、実際の契約画面が違うことも考えておきましょう。

次に、入口の価格です。Grok Botが含まれる個人向けプランは、通常の無料Grokや月30ドルのSuperGrokより上位です。まず無料のGrokやX上のGrokで回答品質と自社との相性を確かめ、任せたい業務が具体化してから有料プランを検討するのが現実的です。

それから、AIが実際のアカウントを操作することへの過信です。Botは「下書きだけ作る」と指示したつもりでも、許可範囲やサイトの画面変更によって想定外の動きをする可能性があります。最初は読み取りや下書きに限定し、承認ルールを細かく設定してください。

最後に、一発で完璧な成果物は出ないことです。最初は作業の一部を任せ、間違えた箇所や確認漏れを指示・ルール・入力資料に反映します。新しいスタッフを育てるのと同じように、小さく試して改善することが、導入を定着させる近道です。

よくあるご質問

Q. Grok Botとは何ですか?

SpaceXAIが2026年8月11日に発表したベータ版のAIエージェントです。ユーザーに割り当てられたクラウドコンピューターで、Webサイトやアプリを操作し、複数ステップの仕事を進めます。複数のBotを作り、役割ごとに並列で動かすこともできます。

Q. X上の@grokとGrok Botは同じものですか?

別のものです。X上のGrokは、Xの公開投稿やWebを検索して回答するAIアシスタントです。Grok Botは専用アプリから使い、クラウドコンピューターで業務ツールを操作するAIエージェントです。

Q. @grokは無料で使えますか?

Grokのチャット自体には月0ドルの無料枠があります。一方、Xの投稿内で@grokを呼び出すAsk Grokはチャット版とは利用条件が異なり、2026年3月にはPremium・Premium+向けの案内が確認されています。利用時はX上に表示される最新の条件を確認してください。

Q. 鍵垢(非公開アカウント)でも@grokを使えますか?

Xの公開投稿を参照する機能は、非公開投稿を対象にできません。非公開の内容を公開リプライでGrokに渡すのではなく、必要に応じて個別のGrok画面で使い、会社の情報管理ルールも確認してください。

Q. Xの投稿がGrokの学習に使われるのを止められますか?

Xの設定から、公開データやX上のGrokとのやり取りを訓練・微調整に利用する設定を変更できます。「設定とプライバシー」→「プライバシーと安全」→「データ共有とカスタマイズ」→「Grokと第三者コラボレーター」から、現在のチェック状態を確認してください。

Q. Grok Botの料金はいくらですか?

単体の料金ではなく、対象プランに含まれます。2026年8月24日時点では、Cursor Pro+が月60ドル、SuperGrok Plusが月100ドルです。Cursor Teamsの月払いはStandardが1ユーザーあたり月40ドル、Premiumが月120ドルで、年払い相当はそれぞれ月32ドル、月96ドルです。対象プランを契約していなくても、使用量クレジット方式で7日間の利用期間が設定された1回限りの無料トライアルがあります。週次の利用枠や追加利用の課金設定も確認してください。

Q. 通常のSuperGrok(月30ドル)でもGrok Botを使えますか?

公式の料金ページでは、通常のSuperGrokにはGrok Botが含まれず、SuperGrok PlusまたはHeavyが対象と案内されています。対象プランは変更される可能性があるため、申し込み画面でも確認してください。

Q. 法人・チームで導入できますか?

Cursor TeamsではStandard・Premiumの対象プランが案内されています。Enterpriseは展開中で、組織によって利用可否や管理機能が異なります。会社で導入する場合は、Cursorの担当窓口へ、データ設定、SSO、請求、監査、管理者権限を確認してください。

Q. パソコンを閉じていてもGrok Botは動きますか?

Botはユーザーに割り当てられたクラウドコンピューターで動くため、手元のパソコンを閉じていても処理を続けられます。ただし、サービス側のログイン状態、利用枠、処理の承認待ちなどによって、実際の進み方は変わります。

Q. Grok Botに会社のログイン情報を渡しても安全ですか?

無条件に安全とは言えません。影響の大きい操作の前に承認を求める仕組みや、パスワード・認証コードをBotに送らず自分で入力する仕組みは用意されています。一方で、同じユーザーのBotはクラウドコンピューターを共有するため、Bot同士をセキュリティ境界にはできません。権限を絞ったアカウントと低リスク業務から始めてください。

Q. Grok Botのデータは学習に使われますか?

Grok BotはCursorの認証とアカウント設定を使い、学習利用の扱いも適用されるCursorのプライバシー設定に従います。クラウドへのデータ保存が前提で、Legacy Privacy Modeには対応していません。契約前にCursorの最新のプライバシー設定、規約、データ保持条件を確認してください。

Q. Teach a taskで仕事を覚えさせられますか?

公式ドキュメントでは、作業を見せて手順を記録し、ルーティンやスキルとして試す方法が案内されています。保存された手順が正しいとは限らないため、確認・修正してから本番の定期実行に移してください。

Q. 中小企業でも使えますか?

使えますが、業務の整理と権限設計が先です。まず、公開情報の調査、資料整理、メールの下書きなどから始め、任せたい業務を3つほど具体化します。その後、対象プラン、接続するアカウント、承認者、保存するデータの範囲を決めて小さく試すのがおすすめです。

まとめ。任せるのは「仕事」であって「判断」ではありません

X上のGrokは、公開情報の収集や話題の確認に使えるAIアシスタントです。ただし、公開範囲やデータ共有設定を確認し、重要な回答は一次情報で裏取りしてください。

Grok Botは、クラウドコンピューター上でアプリやWebサービスを操作し、複数ステップの仕事を進めるAIエージェントです。複数のBotをチームのように動かせる一方、同じユーザーのBotはコンピューターを共有します。承認、最小権限、作業後のサインアウト、人間による最終確認が欠かせません。

何を任せ、何を人間に残すのか。どの業務から始め、どの操作に承認を求めるのか。成果を分けるのは、ツールの機能表よりも、この設計です。

中小企業のAI活用を、現場で伴走します|トレジャーフットAI

私たちトレジャーフットAIは、地方中小企業のための生成AI研修・導入支援サービスです。

研修は、ツールの操作説明だけで終わりません。御社の実際の業務を題材に、「どの仕事を、どんな指示で任せるか」「どこで人が確認するか」を現場で一緒に設計します。

Grok Botでも、Claudeでも、ChatGPTでも、導入の出発点は同じです。営業の流れ、経理の締め、現場の繁忙期を確認しながら、まず小さく試せる一つの業務を見つけます。

「何から始めればいいか分からない」という段階のご相談も歓迎です。この記事を読んで「うちのあの業務なら任せられるかも」と思い浮かんだものがあれば、それを持ってきてください。その一つの業務から、一緒に始めましょう。

ご相談は無料です。treasurefoot.jpのお問い合わせフォームから、お気軽にどうぞ。

情報の確認について

本記事の製品仕様・料金・提供状況に関する記載は、2026年8月24日に、以下の公式情報を確認して作成しました。

SpaceXAI「Introducing Grok Bot」:2026年8月11日の発表、クラウドコンピューター、複数Bot、社内利用例、ローンチ時点の対象プラン

SpaceXAI「Grok Bot」:料金表示、8月21日拡大後の最新対象プラン、無料で始める案内

SpaceXAI「Pricing」:GrokチャットのFreeプラン、リアルタイムWeb・X検索

SpaceXAI Docs「Grok Bot overview」:Grok Botの基本概念

SpaceXAI Docs「Approvals, security, and privacy」:承認、Auto Review、認証情報、共有コンピューター、プライバシー

SpaceXAI Docs「Grok Bot for teams and enterprises」:最新の対象プラン、無料トライアル、管理機能、監査ビューの提供状況

Cursor「Pricing」:Cursor Pro+・Ultra、Teams Standard・Premiumの料金と対象機能

Cursor「Improvements to Teams Pricing」:Teams Standard・Premiumの月払い・年払い料金

Cursor「Plans and billing」:対象プラン、週次利用枠、オンデマンド利用、無料トライアルの使用量クレジットと7日間の利用期間

SpaceXAI「xAI joins SpaceX」:2026年2月の買収発表

Xヘルプセンター「About Grok」:X公開ポストとリアルタイムWeb検索、データ共有、学習オプトアウト

ITmedia AI+「X上で『grok ファクトチェック』が有料化」:Ask GrokのPremium・Premium+限定化

8月11日更新のGrok Bot FAQなど、ローンチ時点の資料には8月21日の対象プラン拡大が反映されていない場合があります。本記事では、8月21日拡大後の現行Grok Bot公式ページと、更新後のCursor・Teams向けDocsを優先しています。

AI製品の仕様・料金・提供状況は短期間で更新されます。導入をご検討の際は、必ずSpaceXAI、Cursor、Xの公式サイトおよびヘルプセンターで最新情報をご確認ください。

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