なぜトレジャーフットは「AI × 地域活性」にこだわるのか──地域活性のOS「T理論」という設計図
「AIを導入したいけど、うちの規模では難しいのでは」「地方だから情報も人材も足りない」。地域の中小企業からよく聞く言葉です。
私たちトレジャーフットは、9年間にわたり地場産業の現場に入り続けてきました。その経験から生まれたのが「T理論」という独自の設計図です。今回は、代表・田中祐樹へのインタビューをもとに、T理論の中身と、AI事業がその中でどんな役割を果たしているのかをお伝えします。
T理論とは──4つの事業を1つの地域に同時実装する仕組み
T理論を構成するのは、トレジャーフットが展開する4つの事業です。
- 外部人材活用(プロ人材マッチング)
- 人材育成(AI研修・スキル習得支援)
- コミュニティ形成(まちAI室などの地域ネットワーク)
- ローカルファイナンス(域内での資金調達支援)
ポイントは、この4つを個別にバラバラに届けるのではなく、1つの地域に同時かつ深く実装すること。
外部のプロ人材とともに事業を立ち上げ、軌道に乗ったら地元の方へ仕事とノウハウを移管する。挑戦者同士をコミュニティでつなぎ、資金調達も域内で完結させる。
「稼ぐ → 育てる → つながる → 投資する」
この循環を止めずに回す仕組みを、パソコンのOSのように地域へ組み込む。それがT理論の全体像です。
AI研修がT理論の「育てる」を加速させる
T理論のサイクルの中で、トレジャーフットAIが担っているのは「育てる」のパートです。
地域企業がAIを活用できない理由は、知識がないからではありません。「自社にどう導入すればいいかわからない」からです。だから私たちは、物理的に密着できるエリアに集中し、隣で画面を見ながら一緒に手を動かす。知識を実装へ、実装を定着へ。
AI講座「Wow!」では、2日間で業務の仕組み化と新規事業の立ち上げを実践形式で体験できます。さらに「まちAI室」では、近隣企業同士がAI活用の事例を共有し合い、スキルの地産地消が生まれています。
AIスキルが地域に根づくことで、外部人材に頼り続ける状態から、地元の力で回せる状態へ移行できる。これがT理論における「育てる → つながる」の接続点です。
なぜ4つを同時にやるのか──「たらいの水」という考え方
田中はこの構造を「たらいの水」にたとえます。
仕切りのないたらいでは、水をかき寄せても全部流れ出てしまう。外部人材活用だけ、コミュニティだけでは、資本も人も地域外へ流出し、戻ってこない。4つの事業で仕切りをつくり、狭く深く取り組むことで、資本と人という波が何度も地域へ返ってくる。
全国に薄く広げるのではなく、市町村単位で資本の循環率を高める。これがT理論のアプローチです。
佐賀県での実装──半年で「波が返ってきた」
T理論の最初の実装地は佐賀県です。選ばれた理由は2つ。行政案件を通じた偶然の出会い、田中の父の故郷であるという個人的なご縁。
2025年1月にフル実装を宣言してからは、県庁・金融機関・市役所が連鎖的に動き始めました。県庁との取り組みから銀行とのつながりが生まれ、銀行の紹介で市役所につながり、市からはオフィスの提供を受けた。わずか半年で「波が返ってきた」実感を得ています。
従来の地方創生は、優秀なキーマン個人の力量に左右されがちでした。T理論は属人性を排し、どの地域でも再現できるモデルとして設計されています。将来的にはフランチャイズ化を見据えています。
最大の課題は「時間」──だから早期に成果が見える仕組みをつくる
T理論の完成形とは、住民が「この街、最近元気になってきたね」と肌で感じられる状態です。経済活動の活発化、雇用の創出、人口の流入、コミュニティの定着。このエコシステムが回り出すまでには1〜2年では足りません。
一方で、事業として継続するには経済性が欠かせない。だからこそ田中は「3カ月から半年で経済循環の入り口をつくれるモデルにする必要がある」と語ります。
AI研修がまさにその入り口の一つです。受講した企業がすぐに業務効率化を実感し、その成果が口コミで隣の会社へ広がる。短期間で「これなら続けられる」という手応えを届けることが、T理論の持続性を支えています。
目指す姿──活気ある街の裏にいつもT理論がある
田中が描く未来像はこうです。
街を訪れた人が「なんでここはこんなに活気が出てきたんだろう」と感じたとき、さりげなくT理論のマークがお店や会社に貼ってある。表に立つのはあくまで地域の人と企業。トレジャーフットは黒子としてOSの役割を担い、裏から継続性を支える。
その根底にあるのは、社名の由来でもある「宝物は足元にある」という信念です。外から持ち込むのは知識と経験だけ。人材も資源も土地に根づいた企業も、すべて足元にある宝物。
その宝物を活かす仕組みがT理論であり、AI共走パートナーとしてのトレジャーフットAIは、その実践の最前線にあります。
まずは「隣で一緒に」から始めませんか
T理論の「育てる」を体感する最初の一歩が、トレジャーフットAIの研修・伴走支援です。
AI講座「Wow!」で業務改善の手応えをつかむ。「まちAI室」で地域の仲間とつながる。「AI共走マッチング」で自社専用のAI活用を一緒に設計する。
「AIは大企業のもの」という思い込みを手放して、まずはお気軽にご相談ください。
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